虫歯治療の後の詰め物は、これまで金属を詰めることが一般的でした。
しかし、今では様々な材質の詰め物が登場しています。
当院でも従来の保険治療内では選べなかった、特徴ある素材の詰め物を選ぶ方が増えています。
このページでは、当院で選べる詰め物の種類と特徴をご紹介します。
詰め物(インレー)とは
虫歯が小さい場合には、虫歯の部分のみを削って、その穴を詰めることで治療を完了します。
その時に詰めるものを、歯科用語で「インレー」、いわゆる「詰め物」と呼んでいます。
虫歯が進行していた場合や、噛み合わせの状態によっては、詰め物では補修できない場合があります。その際には「かぶせ物(クラウン)」による治療となります。
保険治療の詰め物(インレー)
いわゆる「銀歯」です。ニッケルクロム合金・金銀パラジウム合金を使用しています。
保険対象となるため、最も安く出来ます。
ただし金属を使っているため、長年使用していると摩耗によって歯と詰め物の間に溝が出来て歯垢が溜まりやすくなったり、金属が酸化してくることがあります。
そのため、こまめなメンテナンスが欠かせません。
※金属アレルギーのある方は、注意が必要です。
ゴールドインレー(金の詰め物)
ゴールドインレーは、金合金(18K、20Kなど)や白金加金(金とプラチナの合金)で作られたインレーです。銀歯と異なり、金属アレルギーになりにくい素材です。
銀歯で使用される金属と比較して、加工がしやすく柔らかいのが特徴です。
そのため細かい設計が可能で、歯と詰め物の間の隙間が出来にくく、虫歯の再発予防に役立ちます。
金属の溶け出しや、酸化の心配が非常に少ないのも特徴です。
セラミックインレー(白く、自然な詰め物)
セラミック(=陶材)を使用した、白い詰め物です。口を開けても本物の歯との見分けが付きにくく、目立ちませんので、見た目の美しさを気にされる方には非常におすすめです。
セラミックを使った詰め物には、セラミック100%のものと、他の素材と併用するものの2種類があります。
患者さんのご要望や生活状況、お口の中の状態などによってご提案できます。
- オールセラミック
金属を一切使用せず、陶材のみで作製します。長年使用しても変色しにくく、美しさを求めるならNo.1の素材です。 - ハイブリッドセラミック
セラミック(陶材)の硬さと、プラスチック(樹脂)の粘り強さをあわせ持った素材です。100%セラミックよりも丈夫で割れにくいのが特徴です。また、保険用のプラスチックの詰め物よりも、長く美しい歯を保つことが出来ます。
詰め物(インレー)治療の流れ
- 虫歯部分を削ります。
- 型を取り、詰め物を作製します。仕上がりまでは1週間程度お待ちいただくことが多いです。その間は仮の詰め物を詰めます。
- 仕上がった詰め物を装着し、歯に合うように調整します。
- 治療完了後も、歯みがきやケアを欠かさず行いましょう。定期検診もお忘れなく。