診療方針

少しでも多くの歯を残し、痛みの少ない治療を心がけています。
当院では、「歯が痛い」「歯がしみる」「噛むと痛む」などのお口のお悩み対して、できる限り歯を削ることなく、なるべく痛みが少なくなる治療をご提供させていただいております。

痛みを最小限に抑えた治療

当院では治療中の痛みを最小限に抑えるために、次のような取り組みを行っております。

  • 細い針の使用
    針が細いとその分痛みは少なくなります。当院では、極細の針を使用しているため、痛みを軽減することができます。
  • 表面麻醉の使用
    麻酔注射を行う際の痛みに対して、事前に注射する箇所に表面麻酔を塗布することで痛みを軽減します。
診療説明風景

できるだけ多くの歯を残す治療

当院では、できるだけ多くの歯を残す「MI治療」を行っています。
「MI治療」とは、ミニマルインターベンション(Minimal Intervention)を暗したもので、歯髄や歯質への犠牲性を抑え、本当に悪い部分のみを治すことです。
大切な歯をできるだけ削ることなく、歯の健康寿命を長くすることを一番に考えた治療です。

  • 5倍速コントラ
    一般的なものよりも 5 倍の速さで削ることができるコントラ(歯を削る道具)です。ブレも少なくなり、削る量も最小限に抑えることができます。
  • 双眼ルーペ
    肉眼では確認することができない細かな部分も、マイクロスコープを使用することで鮮明に確認することができます。
双眼ルーペ
双眼ルーペ

小児歯科

優しく丁寧な治療を心がけています。
小さなお子さんは、歯科医院に対して「怖い」「痛い」といったイメージを持っていることが多くあります。
当院では、そのような不安を解消できるように、お子さんが楽しく通えるような環境を作り、お子さんにもわかりやすい丁寧な言葉での説明を心がけています。また、無理に治療を行うことはありません。まずは歯科医院に慣れることから一緒に始めましょう。

少しでも楽しく 歯科医院に通っていただけるように

  • キッズスペースの設置
    お子さんが楽しく歯科医院に通えるように、キッズスペースを設けております。キッズスペースには絵本やおもちゃをご用意しておりますので、待ち時間も退屈せずにお待ちいただけます。
  • 無理な治療は行いません
    当院では、お子さんの性格・年齢に合わせた治療を心がけています。治療を壊がるお子さんに無理に治療を行うことはありません。
    まずは、歯科医院に慣れていただくことから始めていきましょう。実際に治療に使用する器具に触れることも可能です。
    どのような治療をする際に使用する選具なのか、何のためにそうするのかを分かりやすく丁寧に説明をすることでお子さん自身の納得に繋がると考えています。
  • お子さんの歯を大切に守ります
    「子どもの歯は生え変わるからむし歯になっても大丈夫」とお考えの親御さんはいらっしゃいませんか?
    むし歯は一度なってしまうと完全に元通りに治すことはできません。
    生涯に渡ってお子さんの健康なお口の中を維持するためには、小さなうちからの予防が非常に重要になります。しかし、お子さんが自分の歯を自分で守ることは難しいため、ご家族のご協力が必要となります。
    一緒にお子さんの歯を守りませんか?

主なむし歯予防の処置

シーラント

シーラントとは、奥歯の汚れが溜まりやすく、複雑な形状をしている細かい溝を歯科用のプラスチックを使用して埋める処置のことをいいます。
奥歯は歯ブラシが届きにくく、上手く歯みがきができないのでむし歯になるリスクが非常に高い場所です。シーラントで溝を埋めて平らにすることで細菌が入りにくくなり、むし歯予防へと繋がります。

フッ素塗布

フッ素を歯の表面に塗布することで、歯質が強化され、むし歯への抵抗力を高めることができるため、お子さんのむし歯予防に効果的です。
乳歯は溶けやすく、むし歯の進行も非常に速いため、1年に3〜4回のペースでフッ素塗布を行うことをおすすめします。

ブラッシング指導

予防の基本は毎日ご自宅で行う歯みがきです。
小さいうちに正しいプラッシング方法を身につけることで、いつまでも健康な歯を保つことができるようになります。
当院では、一人ひとりのお口の中の状況に合わせて、適切な歯みがきの仕方を指導させていただきます。わからないことがあれば何でもご相談ください。

妊娠中の歯科治療

妊娠中はつわりやホルモンのバランスの関係から、口腔トラブルが起こりやすいので注意が必要です。
当院では、妊婦の方の歯科治療にも対応しています。お口の中で気になること、心配なことがございましたら、何でもご相談ください。

妊娠中の歯科治療のポイント

  • 受診時期について
    つわりや早産、流産などのリスクを考慮しますと、安定期とされる妊娠中期(5ヶ月~7ヶ月)であれば問題ないとされています。
    また、当院は胎児に影響を及ぼす可能性がある初期や母体に負担がかかる後期は、緊急を要しない限り口の中の衛生指導にとどめております。
  • 受診に際して
    受付に母子手帳をご提示ください。
    産婦人科医から注意を受けていることがございましたら、必ず担当歯科医師に伝えてください。
    体調や気分が悪くなった時は、すぐお伝えください。楽な姿勢で治療を受けていただけるよう心掛けております。
  • 治療内容について
    歯石除去、虫歯治療、簡単な外科処置は行なうことができます。
  • レントゲン撮影について
    患者様の希望、もしくは必要性がない限りお撮りしておりません。
    また、撮影の際は必ず防護エプロンを使用していただきますので、母体、胎児への影響はほとんどございません。
  • 抜歯について
    安定期を選んで処置を行っております。 出産後まで延期が可能であれば応急的な処置にとどめております。
  • 麻酔について
    麻酔によって母体、胎児に影響はありません。むしろ痛みを我慢することによるストレスのほうが問題になることがありますので、不安な方は歯科医師にご相談ください。
  • 薬について
    妊婦さんが通院されておられる産婦人科の先生に確認してから使用する必要があります。 妊娠8週以内では、なるべくなら使用されないことをお勧めします。
    使用する場合は、 薬剤アレルギーがなければ、抗生物質(ペニシリン、セファロスポリン、エリスロマイシン)鎮痛剤(アセトアミノフェン)をお勧めいたします。使用は1日1~2回にとどめ、最小限の量を投与することになります。
    使用に注意が必要性なお薬として、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)については短期48〜72時間使用できますが、妊娠第1期〜3期は使用を控えてください。また、エリスロマイシンエストレートや、テトラサイクリンの使用は控えてください。
妊婦さんイメージ

妊娠中にかかりやすい病気・口腔トラブル

  • 虫歯
    つわりにより口の中の清掃が悪化すること、また嘔吐による胃酸により歯の表面が溶かされ粗面になり汚れが付着しやすくなることにより起こります。
  • 妊娠性歯肉炎
    約50%の方が歯肉炎にかかっているといわれています。 妊娠13週~28週から始まり8ヶ月でピークになります。出産後にもよく発症することがございます。原因は、ホルモンの関与またはつわりによりお口の中が不潔になると起こることがございます。
  • 歯周病
    早産や低体重児出産の危険性が7倍になります。歯周病菌が、分娩を促進させたり胎盤に感染すると胎児の発育を低下させます。
    歯周病(中程度~重度)の場合、妊娠28週までに 2~3週間に1回のケア自宅で毎日ブラッシングとフロス洗口剤(0.12%クロルヘキシジン)使用により、早産、低体重児出産リスクを下げることができます。
  • 妊娠性エプーリス
    ホルモンの影響により歯茎の一部が増殖して、こぶのようなものを作ることがあります。
    上の前歯や下の奥歯に出来やすいと言われていますが、良性なので無理に取る必要性はありません。
  • その他
    アスパルテームを含む食品はさけるようにしてください。早産になりやすいと報告されております。
    歯周病に罹患すると、健康な歯ぐきの方よりわずかに妊娠するのに時間がかかると言われております。
    妊娠中はホルモンバランスの影響などによりお口の中にさまざまな変化が起こります。鏡などでよく注意をして清潔にしてください。
    口唇口蓋裂を防ぐために、葉酸、高タンパク、ビタミンA.C.D、リン、カルシウムの摂取を心掛けてください。

上記の疾患はいずれも予防できるものです。 妊娠をしたらまず産婦人科にかかるのは当然ですが、歯医者にも行き検診や歯磨きなどの指導を受け、お口の中の管理をしましょう。

入れ歯(義歯)治療

入れ歯には、部分入れ歯と総入れ歯がありますが、そのそれぞれに「保険診療の入れ歯」と「自費診療の入れ歯」があります。
昔は安価な保険適用の入れ歯を入れられる患者さんが多かったのですが、近年では見た目や噛み心地を考慮して、より快適な自費の入れ歯を選ばれる方も増えてきました。

部分入れ歯

部分入れ歯を固定するための「バネ」には、様々な種類があります。
中でも、口を開けたときに自然に見えるよう、色や形状・材料を工夫した入れ歯のご要望が近年高まっています。

保険診療の部分入れ歯

金属製の銀色のバネしか使用できないため、口を開けたときに金属が目立ちやすくなります。
ただし、費用は最も安くできます。

保険診療の部分入れ歯(金属のバネ)

スマートデンチャー

金属のバネがなく、水分吸収を抑えたプラスチック素材で出来たバネです。歯ぐきと同系色の樹脂を使い、一見入れ歯をはめているように見えません。はめる時の痛みが軽減されたという声も多くいただきます。(強度を保つため、金属床との併用をおすすめしています)

スマートデンチャー(床を大きくし、金属のバネをなくしたもの)

総入れ歯

総入れ歯は、通常保険診療ですとプラスチック床のものを使用します。
しかし、部分入れ歯同様、より快適に噛みやすい工夫のされた自費診療の総入れ歯を検討される患者さんも増えてきております。

保険診療の総入れ歯

プラスチックの場合、強度を保つため金属バネよりも厚みが出ます。食べ物・飲み物の温度が伝わりにくいデメリットがあります。
また、金属と比較した場合、摩耗・変形が出やすく、長く使っているとだんだんとお口に合わなくなってくることがあります。
ただし、費用は最も安くできます。

保険診療の総入れ歯(プラスチック床)

金属の総入れ歯

プラスチック床と比較し、薄く作れるため違和感を軽くすることができます。また、熱の伝導にも優れているので、食べ物の温かさや冷たさをしっかり感じることができます。
金属の種類も様々ございます。口腔内の状況、ご要望、ご予算に合わせてご提案を行います。

金属の総入れ歯